不登校生のおすすめ受け入れ先(関西)
ゆーくろっくの不登校カウンセラーがおすすめする不登校生の受け入れ先をご紹介します。この記事では、関西のおすすめ受け入れ先を、小学生のものから高校生のものまでを対象に幅広く紹介します。良い受け入れ先が見つかり次第、随時追加してまいりますので、よろしくお願いします。(最終更新日:H27.11.29)
おすすめ受け入れ先① 八州学園高校 堺本校(大阪府)
概要
- 名称:八州学園高校 堺本校
- 種類:通信制高校
- 対象:中学を卒業した者
- 住所:大阪府堺市西区鳳中町8-3-25
- HP:http://www.yashima.ac.jp/hs/campus/sakai/
どんなところなのか?
八洲学園高校は関東・関西に6キャンパスを構える広域通信制高校です。関東は横浜・新宿・池袋、関西キャンパスは堺・梅田・三宮という利便性の高いところにキャンパスを構えていますが、設備とサポートは今回ご紹介する堺本校が最もすぐれているので、不登校生のおすすめ受け入れ先として紹介します。
コースは全てのキャンパスで4つあります。一つ目が毎日登校するベーシックコース、二つ目が週に1日から3日ほど午後に登校するマイスタイルサポートクラス、三つ目が少ない日数の登校と訪問指導があるホームサポートクラス、四つ目がインターネットを活用して在宅学習を行う通信クラスです。ただし、好きな事を学べるオプションプログラムが、キャンパスによって異なり、堺本校が一番充実しています。
堺本校はJR鳳駅から徒歩5分のところにあり、大阪からも和歌山からも通える立地です。
不登校生の受け入れ先としておすすめする理由
八州学園高校を不登校生の受け入れ先としておすすめする理由は、卒業率の高さにあります。通信制高校の中退率の全国平均は50%を超えており、入学者の半分以下しか卒業できません。また、それにも関わらず、卒業生の半分は進学先や就職先などの進路が未定ということが、文部科学省の学校基本調査で明らかになっています。
しかし、八州学園は卒業率が高いことで有名です。なぜかというと、キャリア教育、進路相談、就職サポートが非常に充実しているからです。きちんと将来について考えるからこそ卒業までたどりつけますし、卒業後にきちんと自分で決めた進路を歩めるのです。
またオプションプログラムが充実していることも生徒をひきつけ、中退率を引き下げている大きな要因です。特に堺本校は、コンピュータ、アニメ、美容、音楽、調理、自動車免許、ビジネスマナーなどのプログラムがあり、学ぶことに意欲を失った不登校生の受け入れ先としてはとてもよい環境です。
学校のそばには水路や浜寺公園という森林公園があり、街の雰囲気が良いことも不登校生の受け入れ先として魅力的な点の一つです。
おすすめ受け入れ先② 生野学園(兵庫県)
概要
- 名称:生野学園
- 種類:全寮制の中学・高校
- 対象:中学生・高校生
- 住所:兵庫県朝来市生野町栃原28−2
- HP:http://www.ikuno.ed.jp/
どんなところなのか?
生野学園は兵庫県の山あいにある中学・高校です。不登校生の受け入れを専門にした全寮制の学校で、設立26年を迎えています。
生徒は全員寮に入っていますが、金曜日の夕方にバスで最寄駅に行き、自宅に戻って過ごすことができるので、大半の生徒が帰宅します。携帯電話の持ち込みも特に禁止されておらず、バンド小屋もある、自由度の高い全寮制の学校です。
中学・高校ともに筆記による学科試験はありません。入試のかわりに、「体験入学」といって実際に2泊3日で生野学園の生活を体験し、この中で「受け入れ可能かどうか」を学校側が判断しています。
普通科の学校なので授業は一般的な形で行われますが、学校のような緊張した空間にならないようにするために、車座形式でのびのびとした雰囲気の中で行われます。また、フィールドワークがたくさん盛り込まれ、窯焼きピザ体験、魚釣り、川で水浴びといった豊かな自然を生かした活動がたくさんあります。
不登校生の受け入れ先としておすすめする理由
ゆーくろっくは、生野学園を不登校生の受け入れ先として強くおすすめしています。理由は、不登校生を受け入れることを目的に作られた場所なので、自分のペースでゆっくりと安心して生活しながら、たくさんの仲間と出会い、様々な体験を積み重ねられるからです。
まず、自然の中で生活することは、心を前向きにする効果がありますし、自分と向き合う上で最高の環境です。環境をリセットすることも良い影響を与えます。親元を離れて寮生活をすることで、自分がどれだけ両親に愛されているかを再確認できますし、そうはいっても毎週末には会えるので、親子関係も良好になります。
また、通学時間がなく、先生のサポートも手厚いので、不登校による勉強の遅れを取り戻すには最高の受け入れ先です。
おすすめ受け入れ先③ ラーンネットグローバルスクール(兵庫県)
概要
- 名称:ラーンネットグローバルスクール
- 種類:フリースクール
- 対象:小学生・中学生
- 住所:兵庫県神戸市東灘区岡本2-8-14(ここからバス乗車)
- HP:http://www.ikuno.ed.jp/
どんなところなのか?
ラーンネットグローバルスクールは、六甲山の山頂近くにある木造のロッジで学ぶフリースクールです。通学は阪急岡本駅・JR摂津本山駅から徒歩5分の「岡本わくわくハウス」に毎朝集合し、スクールバスで六甲山に上がります。
「出る杭を伸ばす」「主体的に学ぶ」をモットーにした学校で、日本語・算数・英語・音楽・体育など基礎学力を身に付けるだけでなく、自分の興味のあることや好きなことにトコトン取り組むことを大事にしています。
クラスは少人数で、教師ではなくナビゲーターという存在がつきます。社会人経験の豊富なナビゲーターが、幅広く多彩な学習を提案しながら、子供一人ひとりをしっかりサポートし、子どもの良いところを伸ばしていきます。
不登校生の受け入れ先としておすすめする理由
ラーンネットグローバルスクールを不登校生の受け入れ先としてオススメする理由は、ここなら学校が合わなかった子どもでも伸び伸びと過ごし、自分の良いところを伸ばすことができるからです。
ナビゲーターは、子どもと接するときに強制、命令、禁止、罰則等の手段はできるだけ使いません。子どもが自分で考え、気づくことができるように、声をかけていきます。そして、「現地や博物館に行って実物をみたり、実際にものを作ったりする」といった実体験を通して、頭だけでなく五感を使って学習します。
約600坪の敷地にはたくさんの木々や草花が育っています。木登り、昆虫や植物の観察、アウトドア活動などの野外学習にも最適ですし、何より心が落ち着きます。そうした環境は、不登校で心が傷ついたり閉ざされてしまった子どもの受け入れ先として非常に魅力的です。
おすすめ受け入れ先④ 青山高校(三重県)
概要
- 名称:青山高校
- 種類:全日制高校
- 対象:中学を卒業した者
- 住所:三重県津市白山町八対野2739(ここからバス乗車)
- HP:http://aoyama-h.ed.jp/
どんなところなのか?
三重県津市の山あいに位置する全寮制の高校です。20年以上不登校生の受け入れを続けている学校です。
昼も夜も仲間と一緒に何かに取り組んだり、自分たちで日常生活を築いていくことで自立を促したり、勉強が分からなければ授業時間外も先生が手厚くフォローしたりと、全寮制だからこそできる教育を実現しています。
寮では、先生やチューターと呼ばれる指導員がいるので、勉強もそれ以外のことでもいつでも相談できますし、洗濯や料理をしてくれる寮母さんがいるので、とても安心です。
不登校生の受け入れ先としておすすめする理由
青山高校を不登校の受け入れ先としておすすめする理由は、不登校生を積極的に受け入れながらすばらしい進学実績を出しているからです。受験シーズンには、それぞれの進路に合わせた対策も学校や寮で先生方がしっかりと行ってくれます。また、通常は学校や塾では友だちと一緒に勉強できるものの、家に帰れば一人です。しかし、ここでは同じ目標に向かってがんばる仲間と24時間一緒にいるので、お互いに刺激しあい、支え合うことができるのです。
このように、規律ある生活作りと勉強をきちんと行う一方で、生徒の自主性をとても重視しており、様々な行事やプロジェクトは生徒主体で行われます。こうした自由度の高さによって自立心が養われていく点も、不登校生の受け入れ先としてとても魅力的です。
おすすめ受け入れ先⑤ 府立朱雀高校(京都府)
概要
- 名称:府立朱雀高校
- 種類:全日制・定時制・通信制高校
- 対象:中学を卒業した者
- 住所:京都府京都市中京区西ノ京式部町1
- HP:http://www.kyoto-be.ne.jp/suzaku-hs/
どんなところなのか?
府立朱雀高校は、京都府で全日制・定時制・通信制の三つの課程を備えている唯一の高校です。道路を挟んで二条城の向かい側にあり、バスや電車でのアクセスが良い場所にあります。制服は廃止されていて、生徒は私服で登校しています。
全日制の課程は通常の時間帯に授業を行っており、定時制の課程は17時以降に授業を行っています。通信制の課程は、月に1~2回の登校とレポートの提出が義務付けられており、わからないところがある場合は、学校に来たり電話で質問したりします。
不登校生の受け入れ先としておすすめする理由
府立朱雀高校を不登校生の受け入れ先としておすすめする理由は、三つの課程が設けられている京都で唯一の学校だからです。
通常の通信制高校は、街中のビルのような建物で設備が充実していない場合が多いのですが、朱雀高校はグラウンド、体育館、図書室といった設備がきちんと備わっています。状況が変わってきたら、学校側との相談と自身の学力次第で、課程の変更も可能です。
また、制服がないのも不登校生の受け入れ先としてありがたいです。全日制課程の生徒だけ制服を着ていると、定時制や通信制の生徒が目立ってしまいますが、私服のためお互いにわからないので気にする必要はありません。制服を着ると体調を崩す不登校経験者もいるので、制服がないのは大きなメリットです。