不登校生のおすすめ受け入れ先(九州)
ゆーくろっくの不登校カウンセラーがおすすめする不登校生の受け入れ先をご紹介します。この記事では、九州地方のおすすめ受け入れ先を、小学生のものから高校生のものまでを対象に幅広く紹介します。良い受け入れ先が見つかり次第、随時追加してまいりますので、よろしくお願いします。(最終更新日:H27.11.28)
おすすめ受け入れ先① 立花高校(福岡県)
概要
- 名称:立花高校
- 種類:全日制高校
- 対象:中学を卒業した者
- 住所: 福岡県福岡市東区和白丘2丁目24−43
- HP:http://www.tachibanahs.ac.jp/index.htm
どんなところなのか?
立花高校は、全日制の私立高校です。全日制なので、週に5日登校して朝から夕方まで授業を受けるという高校です。日本の高校には珍しく、3学期制ではなく前後期制を採用しています。立花高校の入学式は4月と10月、卒業式は3月と9月の、それぞれ2回ずつあります。
全日制の高校ですが不登校生の支援に積極的に取り組んでいて、生徒の約8割は中学校時代に不登校を経験しています。他校にない特徴としては学校外教室があります。学校外教室とは、学校に登校することが難しい生徒のために、公民館などに先生方が出向いて授業を行う教室とのことです。「家庭から学校へのステップの場」となっており、出席すれば正規の出席日数としてカウントされます。
また、学校に登校できても普通学級で学習することがまだ難しい生徒のための少人数の学級が設けられていますし、心理カウンセラーの相談サポートもあります。
不登校生の受け入れ先としておすすめする理由
ゆーくろっくは、立花高校を不登校の受け入れ先として強くおすすめしています。理由は、不登校生を受け入れ、成長してもらうことを目的につくられた学校のため、不登校生にとって非常に良い環境だからです。
人は、お互いの共通点を通して理解しあいます。ましてや不登校というつらい経験を共有できることは、心を開く上で非常にありがたいですし、実際不登校経験者どうしは仲良くなりやすい傾向にあります。
また、地域で展開しているサポート教室や、少人数の支援学級など、段階に合わせた対応を得られるのも非常にありがたいです。前後期制を採用しているので、最初にほかの高校に行って合わなければ9月に入学することが可能ですし、つまづいた時期があっても翌年の3月を待たずに、半年遅れの9月で卒業することが可能だという点もありがたいです。
そしてなにより、先生方が、不登校支援の経験が豊富だというのが一番心強いです。
おすすめ受け入れ先② くまもと清陵高校(熊本県)
概要
- 名称:くまもと清陵高校
- 種類:通信制高校
- 対象:中学を卒業した者
- 住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村久石1-101
- HP:http://www.k-seiryo.jp/
どんなところなのか?
くまもと清陵高校は、県内大手の学習塾である熊本ゼミナールが運営している通信制高校です。本校は阿蘇の大自然に包まれた南阿蘇村にあります。また、付属の教育センターを熊本市内に開設しており、そこで、個別授業・一斉授業・検定用授業を行っています。
通常の通信制高校では、郵送によるレポート提出、月に二回程度の登校という学習形態になりますが、くまもと清陵高校では、教育センターを設けており、本人の希望次第で、授業、個別の学習サポート、受験対策、進路指導、カウンセリングなどを受けることができます。
その一方で、本校でのスクーリングは、南阿蘇の自然を活用しつつ現地の人々の協力も得た特色あるプログラムになっています。
不登校生の受け入れ先としておすすめする理由
くまもと清陵高校を不登校生の受け入れ先としておすすめする理由は、充実した学習・進路のサポートと、高い進学実績にあります。与えられた環境をしっかり活用すれば、全日制の高校以上のサポートを得ることができ、不登校経験者でもしっかり進学しています。
それにより、進学実績は年々上昇しており、不登校でも大学進学を希望する子どもにとってはとてもよい受け入れ先となっています。
また、勉強面だけでなく、南阿蘇村でのプログラムでは、人間面での教育にもしっかり取り組んでいるところが通信制高校としては特徴的です。不登校でも勉強は得意で大学に進学する子どももいますが、やはり社会に出るとコミュニケーション力等の方が求められるので、人間面の教育や課外活動にも力を入れている通信制高校の方が、不登校生の受け入れ先には適しています。
おすすめ受け入れ先③ 県立開陽高校(鹿児県)
概要
- 名称:開陽高校
- 種類:全日制・定時制・通信制高校
- 対象:中学を卒業した者
- 住所:鹿児島県鹿児島市上福元町5296-1
- HP:http://www.edu.pref.kagoshima.jp/sh/Kaiyo/
どんなところなのか?
開陽高校は、鹿児島県で全日制・定時制・通信制の全課程が設けられている唯一の高校です。また、鹿児島県で唯一の単位制高校でもあるため学区制ではなく、住んでいる地域に関係なく通うことができます。(県外住民は学校側に要確認)
1回の授業は90分となっており、普通の高校のおよそ2倍の時間です。その代わり、1日の授業数は3限から4限と少なくなっています。細かな校則は定められておらず、髪型・服装などは基本的に自由で、アルバイトも学業に支障をきたさない範囲で認められます。
また、4月と10月の二つの月で入学が可能です。単位制のため、学年という概念もありません。
不登校生の受け入れ先としておすすめする理由
開陽高校を不登校生の受け入れ先としておすすめする理由は、まず全日制・定時制・通信制の全ての課程が設けられており、単位制だからです。不登校生には、最初から全日制に通いたいけどしんどかったら定時制や通信制に切り替えたい人、最初は定時制や通信制からはじめて調子が良ければ全日制にチャレンジしたい人、などがいると思います。
開陽高校は、三つの課程が揃っている上に学年という概念もないので、心理的な負担が発生することなく自分に合わせた柔軟な選択が可能です。これは、不登校生の受け入れ先として非常に魅力的です。
また、髪型や服装が自由でのびのびとした校風のため、従来の学校の堅苦しい雰囲気がなく、そういう点で学校を意識せずに通える点も不登校生の受け入れとしてすばらしいです。