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甘え・依存タイプの不登校の特徴と対応

甘え・依存タイプの不登校とは、幼少時から甘やかされて育ち、内面的に未成熟なために学校に行けなくなるタイプを意味します。規則正しい生活を送ること、他人と協調すること、苦手な物事を著しく避けたがる傾向があります。


甘え・依存タイプの特徴としては、基本的な生活習慣が身についていないため、生活リズムが乱れがちであることが挙げられます。プライドが高く自己主張が苦手なため、学校では友だちと普通に話すもののあくまで表面的な関係で、仲の良い友だちは少ない傾向にあります。

甘え・依存タイプの不登校対応において大事なこと

元々、何か嫌なことがあると学校に行くことを嫌がり、すぐに甘えて休んでしまうことが多いので、短期間で一気に改善することはまずありません。その甘え体質は、性格からくる慢性的なものです。


本人が成熟するのを気長に待ちながら、粘り強く指導・支援していくことが大切です。具体的には、厳しく接することよりも、本人の良さを見出してあげることや、好きなことを通じて人とのコミュニケーションを磨いたり、困難を乗り越えることを学ぶのが良いです。。


また、友だちとのトラブルがきっかけとなることが多いので、そのつど親や学校の先生があいだに入ってあげることが必要です。

甘え・依存タイプの逃避期 - 特徴と対応 -

特徴 学校を休みたがるものの、昼からは元気に過ごす

嫌なことを避けて特定の曜日に休んだり、頭痛、腹痛などのからだの不調を訴えて継続的に休むようになります。


前日は登校する意志を見せますが、当日朝になると布団から出ることができなかったり、長い時間トイレに入って出てこなかったりするという形で、学校に行くことに抵抗を示します。お昼を過ぎると元気になり、テレビやゲームを楽しんで過ごします。


学校に行くことを促すと行ける日もありますが、長続きはしません。また、お父さんを避けるのに、お母さんにはよく話しかけて甘えるのもよくある特徴です。

対応 まずは気持ちを受け止めて休ませよう

まず、からだの不調を訴える場合は、気持ちを受け止めてあげてください。気持ちを安定させるのがスタートラインなので、学校に行くように促すのは控えましょう。元気がない場合は、じっくりお子さんの気持ちを聞いて、甘えさせてあげてください。


まわりの子どもと比較せず、本人のよいところや、ささいな変化や進歩をほめて、自信を形成していきましょう。


生活習慣の確立にはこの時期から取り組んでください。不登校のきっかけが友だち関係であれば、親があいだにはいってあげたり、お母さんから先生に相談したりしてください。

甘え・依存タイプの苦悶期 - 特徴と対応 -

特徴 生活が乱れて完全に不登校になる

完全に昼夜が逆転した生活になることはないですが、生活がかなり乱れます。夜遅くまでゲームやネットをし、昼まで布団から出てこないことが多くなります。


甘え・依存タイプの不登校生は激しい反抗期になることはありませんが、学校や進路の話題になると不機嫌になり、自分の部屋に逃げ込みます。家庭訪問に来てくれた先生とも会いたがらず、学校の話はとにかく嫌がります。友だちが来てくれても、隠れて会おうとしません。


ただ、精神的な落ち込みは激しくなく、嫌な話題でなければ家族と話は普通にできます。

対応 現状を認めてあげながら粘り強く待つしかない

学校の先生には、家庭訪問や電話といった本人へのコミュニケーションはしばらく控えてもらいましょう。親がお子さんの様子を電話で定期的に共有するだけで十分です。


家族には指示的な言葉や否定的な態度を控えてもらいましょう。この時期だけはまわりには助けることができないのです。現状を受け入れ、自然に接し、ときどき肯定的な言葉をかけてあげてください。


どんな言葉にも反抗したり無視したりするかもしれませんが、必ず心に届いています。粘り強く次の時期を待ちましょう。

甘え・依存タイプの休息期 - 特徴と対応 -

特徴 少しずつ生活リズムが改善し、活動的になっていく

生活リズムが改善しはじめて、午前中に起きられるようになります。家の手伝いなども頼むとやってくれるようになります。


休日や放課後の時間帯であれば、特に嫌がることなく外出できるようになります。家庭訪問にきてくれた先生と会うこともできるようになりますし、勉強・学校・進路の話も少しずつできるようになります。


少しずつ自分に自信を持てるようになって、表情も明るくなります。

対応 家の中で役割をつくり、自信を育んでいこう

一緒に遊んで過ごしたりして、子どもの好きなことをどんどん広げたり深めたりしていきましょう。家庭訪問に来てくれた先生にも同じ対応をお願いできれば良いと思います。


家の手伝いを上手くお願いし、子どもが家の中での役割と居場所を持てるようにしてあげてください。こうしたお手伝いや好きなことへの取り組みはどんどんほめてあげて、自信を育んであげてください。


お子さんの様子を見ながら、学校や友だちの話題に話に広げてみましょう。特に問題がないようであれば、行事への誘いかけを学校の先生にやってもらうなどの形で、学校に行くきっかけを作ってみることも有効です。

甘え・依存タイプの回復期 - 特徴と対応 -

特徴 少しずつ心の成長が見られ、不登校を乗り越えていく

甘え・依存タイプの不登校生は、回復期に入っても難しいことや嫌なことからは引き続き逃げようとしますが、好きなことや自分がやると決めたことに対しては、粘り強く取り組む姿勢が少しずつ出てきます。


遅刻や早退を繰り返しながらも少しずつ学校に行けるようになります。自分の好きな教科のときや自分で決めたことをやる場合は、教室で過ごせるようになります。


教室では、友だちとの会話が増えてきて少しずつ明るい表情が出るようになり、家でも学校のことを話すようになります。


対応 子どもの成長をはげまし、ほめていこう

お子さんの登校意欲を確かめながら、学校に行くことを促してみましょう。その際には、学校に行く時間、登校場所(教室か保健室か)、帰る時間などに関しては、本人の希望を生かすようにし、徐々に正常な形に持っていきましょう。


少しでも進歩が見られたらいっぱいほめてあげること、前日にできたことが翌日にできなくても受け入れてあげることを、忘れないでください。3歩進んで2歩下がりながら、回復していきます。


好きなことへの興味関心や取り組みは、引き続き応援してあげてください。

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