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学校生活タイプの不登校の特徴と対応

学校生活タイプの不登校とは、クラスや部活動でいじめを受ける、友だちや教師とうまくいかない、転校で学校になじめないといった、学校生活上の問題によって不登校になるタイプを意味します。


特徴としては、それまでは問題なく学校に通えていたのが、ある日突然学校に行きたがらなくなる点が挙げられます。学校に行かないといけないとは思っているものの、問題を一人で解決できずに登校できなくなるのです。


積み重なったストレスによってからだの調子を崩し、頭痛・腹痛・吐き気・めまいといった症状を訴えることがあります。

学校生活タイプの不登校対応において大事なこと

学校の初期段階での対応が、早期解決の鍵となることが多いです。早期に解決できない場合は、回復するまでに半年以上かかることが多く、本人の心がひどく荒れるので家族の負担も非常に大きくなります。


お子さんの訴えを、内面的な弱さと結びつけてしまう親御さんがいますが、親がそう考えると状況はますます悪化します。本人は学校に行きたくても行けず、罪悪感と失望感で心が荒れているのに、子どもの弱さを指摘するのはそれを助長するだけだからです。


気持ちを受け止めて不登校を認めてあげることが、何よりも重要です。

学校生活タイプの逃避期 - 特徴と対応 -

特徴 理由を言わないまま、ある日突然不登校になる

それまでは普通に学校に行けていたのに、からだの不調を訴えて学校を休みたがるようになります。じょじょに休む日数が増えることもあれば、ある日を境にまったく学校に行かなくなることもあります。


学校に行けない理由を言える場合もありますが、特に中学生以上だと言わない(言えない)ケースが多いです。


また、家族を少しずつ避けるようになり、自分の部屋でふさぎこむようになります。

対応 まずは子どもを安心させながら早期の解決を目指す

様子がおかしいと思ったら、落ち着いてゆっくり話ができる機会を子どもと持つようにしてください。子どもが最も話しやすい場所・時間帯・話の流れを用意した上で、ゆっくり話をきいてみてください。


お子さんが何か訴えてきた場合は、じっくり聞きましょう。ただし、話したがらない場合は、絶対に無理に聞いてはいけません。そのときは、「しばらく休んでいい。何も心配しなくていい。」とだけ伝え、そっとしておいてあげてください。


先生に連絡をとり、家での様子を伝えるとともに、学校での様子を聞きましょう。また、仲の良い友だちにも聞いてみましょう。


もし、何かトラブルや問題があれば、親が先生に相談しながら速やかに調整をはかり、子どもを安心させてあげてください。

学校生活タイプの苦悶期 - 特徴と対応 -

特徴 自分と周囲に失望して心が荒れ、不登校が改善する気配は見えない

自分が問題を解決できないこと、まわりが問題を解決してくれないことに強く失望し、精神的に不安定になります。


学校に行けないことへの罪悪感から人生に対して投げやりな気持ちになり、生活リズムが乱れます。ゲーム・ネット・スマホに依存し、夜更かしが続いたり昼夜逆転の生活になったりすることが多いです。


自分の部屋に閉じこもり、家族を避けます。親にへの反抗的な態度が激しくなり、攻撃的な行動をとる場合もあります。

対応 少しでも子どもの気持ちが楽になるようにしながら、待つしかない

まずは、罪悪感を軽くするとともに逃げ道を作ってあげてください。特にいじめが原因の場合は、相手のある問題のため解決しない場合が多いので、逃げ道が必要です。


具体的には、「学校に行っても行かなくてもどっちでもいい」、「転校も興味があるなら一緒に考えていこう」、「学校のことなんかであなたの価値は変わらない」といったような言葉を、お母さんなりに考えてかけてあげてください。


ただ、そういった声かけで急に状況が好転するわけではありません。親の言葉を素直に聞ける状態ではないですし、学校に行けない罪悪感と向き合って乗り越えていくことは、とてもエネルギーの必要な作業で、非常に時間がかかるのです。


学校生活タイプの休息期 - 特徴と対応 -

特徴 少しずつ心が落ち着き、話ができるようになる

生活リズムが改善しはじめて、午前中に起きられるようになります。また、家族と一緒にいる時間が増えて、普通に話をするようになります。表情も少しずつ明るさが見られるようになっていきます。


勉強・進路・学校のことを少しずつ気にするようになり、自分から友だちに連絡をとるようになる場合もあります。ただし、明確ないじめを受けて不登校になった場合は、この時期もまだ強い不安感をもっています。


家庭訪問に来た先生と話ができるようになり、不登校の原因となった問題の調整が行われたとわかった場合は、登校しようとする気持ちを見せることがあります。


不登校の理由を話さなかった(話せなかった)子どもの場合は、自分と向き合って頭の中を整理し、学校に行けなくなった理由をまわりに自分の言葉で説明できるようになることが非常に多いです。

対応 焦ることなく、まずは子どものしっかり聞いていこう

不登校になった理由、進路のことなどを少しずつ自分から話をするようになるので、まずは話を聞いてあげてください。周囲に話をすることで、自分と向き合い、頭の中を整理し、考えているので、話を遮って親の意見をすぐに言うのだけは絶対にやめてください。


本人の話をじっくり聞きながら、問題の解決や今後の動きについて一緒に考えましょう。ただ、親が焦って先走ることが多いので、あくまで本人の希望や考えを引き出すことを重視し、親は選択肢を提示することに力を注いでください。


仲の良い友だちとLINEをしてもらったり、遊びに来てもらって、学校に来ても大丈夫であることをそれとなく伝えてもらい、不安を和らげてもらうことは、非常に有効です。学校の先生においても同様です。

学校生活タイプの回復期 - 特徴と対応 -

特徴 自分と戦いながら、一歩ずつ不登校を乗り越えていく

家族と同じリズムでふつうに生活をすることができるようになります。


少しずつではありますが、学校に行けるようになり、教室で友だちと話せるようになります。学校に行けなくなった原因が心の中で尾を引くものの、少しずつ学校生活になじもうと努力します。


登校と学校生活に慣れていないため、自分の意思にこころとカラダがついてこれず、家に帰ってきたら疲れてぐったりします。


勉強のことや将来のことを、親や学校の先生と話せるようになります。

対応 まわりのサポートを得られるように図り、見守っていこう

先生とこまめに連絡を取り合って、学校と家での様子を共有し、継続的に見守っていきましょう。


本人が希望する場合は、保健室への登校や時間をずらしての登校からスタートすることを認めてあげてください。また、お子さんの事情と復帰の対応を先生からクラスのみんなにも伝えてもらい、周囲の理解を得られるようにしましょう。


仲の良い友だちには学校に復帰することを事前に伝え、気にかけてもらえるようにお願いするとよいでしょう。

不登校支援機関 特集

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