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不登校の原因と対応① 学校に関連する場所・活動・モノに苦痛を感じる

前回は、不登校の原因の4つのパターンについて説明しました。


今日は、1つ目の不登校の原因パターン「学校に関連する場所・活動・モノに苦痛を感じる」場合の対応について説明したいと思います。


子どもの中には、通学バス・教室・体育の授業・消化器といった学校に関連することに苦痛を感じ、学校に行くことを嫌がる子どもがいます。友だちや先生との関係が問題なのではなく、純粋に教室という場所が苦手だったり体育の授業という活動を嫌がるのです。


「バスに乗るとお腹が痛くなる」

「教室にいると逃げ出したくなる」

「体育の授業で息が苦しくなる」


そういった苦痛を避けるため、不登校になっていくのです。

我々が取り入れている不登校の認知行動療法においては、以下のような対応を実施します。

対応ステップ① どんな時に不安を感じるのかを明確にする

まずは、子どもがどんな時に不安を感じているのかをゆっくり聞いてあげてください。


不安を感じている子どもは、心が落ち着かない状態になっています。


自分がいつ不安を感じるかを説明することで頭の中が整理されますし、親に不安を受け止めてもらえることは何よりの子どもの心の拠り所であり安心材料となります。

対応ステップ② 不安なときに身体がどう感じるのかを聞く

不安を感じるシチュエーションになると、具体的にどう感じるのかも聞いてあげてください。


「心臓がドキドキする」

「おなかが痛くなる」

「吐きそうになる」


不安な時に子どもの身体に現れる変化はそれぞれです。年齢が低ければ低いほど子どもが自分で説明することに苦戦するものですので、優しくゆっくり聞いてあげてください。

対応ステップ③ 不安な時に考えてしまうことを確認する

不安な時にお子さんが考えてしまうこともそれぞれで、ここに解決のヒントがあることも多いです。


「行きたくない」

「先生がどなる」

「お母さんに怒られて悲しい」


これを言ったら怒られてしまうと子どもが感じ、正直に話してくれないことが一番危険です。何を言っても怒らないこと、子どもの気持ちを聞かせてほしいことを、くり返し丁寧に伝え、ゆっくり聞いてあげてください。

対応ステップ④ 「自転車理論」の話をする

ここからが改善に向けたステップです。

まずは、「大丈夫」「よくなる」「できるようになる」という心構えを作るために自転車理論の話をしてください。


自転車理論の話をするというのは、最初は怖くても練習すれば当たり前のようにできるようになった経験の話を引き出して、練習してコツを覚えて慣れていけば簡単になるという認識を持ってもらうことです。


ジェットコースターに乗れるようになった、逆上がりができた、水に潜れるようになった・・・お子さんの中で自転車理論に類似した経験であれば、なんでも構いません。


その時のことを一緒に振り返り、「今回も同じだから大丈夫だよ」と伝えてあげてください。

対応ステップ⑤ 最適なリラックス方法を見つける

自転車理論の話で心構えができたら、まずは不安になった時に自分にとって一番いい不安を和らげる方法を模索しましょう。まずは下記の方法を子どもと一緒に試し、どの方法がよさそうかを子どもに聞いてみてください。


手と腕

自分の手の平を見つめながらグーパーグーパーしてください。

不安になると寒気を感じたり手足の感覚が鈍くなったりするのですが、これをすると手と腕が熱くなります。


また、自分のこぶしを見つめるというのは、自分自身に対して「大丈夫」という自己暗示をかける効果があり、スポーツ選手がよくやる行為でもあります。

お腹

自分のお腹に手を当ててください。そしてお腹の力をぬいてお腹を柔らかくしてください。

これは、手が軽い温湿布の役目をしてお腹の血流を盛んにし、心を落ち着かせる効果があります。


これが「手当て」の語源だと言われていて、子どもが体調を崩した時には家でお母さんがぜひやってあげてください。

手のひらを両方のほっぺたにあて、ほっぺたを揺さぶって柔らかくしてください。そして笑ってみてください。

ほっぺたの筋肉を柔らかくすることで、笑いやすくしているのです。


笑うことは一番のリラックス法であり、スポーツの世界でも取り入れている選手が多い方法です。

対応ステップ⑥ 少しずつ練習する。

心構えを作り、リラックスするための方法を決めたら、あとは少しずつ慣らしていきましょう。


子どものできる範囲で毎日すすめていくことがポイントです。


学校に行く途中に引き返してきても、家を出れた時点でOKですし、昨日よりも学校に近づけたのなら最高です。

バスが苦手なら、一駅ずつ乗れる距離を伸ばしていけばよいのです。

教室が苦手なら、まずは一時間だけでも午後からでもよいでしょう。

最後に注意点

そもそも学校に行こうという気持ちをまだ持てていない場合は、元気・自信・やる気の回復が最優先です。


ただし、一度トレーニングを開始したら、通常なら学校に行っている時間に好きな事をさせてはいけません。


家事をやってもらったり、勉強をさせてください。外出・ゲーム・TVは禁止すべきです。

また起きる時間や昼食の時間も、学校生活に合わせてください。


そうしなければ、子どもは学校に行くよりも行かない方が楽しくなってしまい、不登校が悪化していきます。


お子さまをはげまし、褒め続けながら、少しずつ学校生活に近い状態を再現することが、復学への近道です。