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不登校で兄弟の仲が良い時と悪い時

以前、子どもが不登校の時にほかの兄弟にどう対応すべきかということを説明しました。(子どもが不登校の時の兄弟への影響と対応)


基本的にはその際にご説明した対応でよいのですが、兄弟関係というのは仲の良い場合もあれば悪い場合もあり、不登校の時の兄弟関係をどういう気持ちで見守るべきかは親として気になるところであります。


そこで今日は、これまで支援してきたお子さんにどのような兄弟関係があったのかも含めて、不登校の子どもの兄弟関係の見守り方をお伝えしたいと思います。

不登校で兄弟の仲が良い時

兄弟の仲が良い場合には、不登校になった子どもが兄弟に感謝する場合が多いですし、回復のきっかけになることも多いです。


  • 兄はいつも自分の話を適当に聞いていたけど、適当に話を聞いてくれるから気軽に話すことができ、ありがたかった
  • 学校の情報が妹を通して自然に入ってきたので、学校とのつながりが途切れずにすみ、戻る時にスムーズに戻れた
  • 弟も同じ時期に不登校になった。家にいても遊び相手がいるのでとてもありがたかったし、今も仲が良いのはあの時のおかげ

兄弟の仲がよい元不登校生からは、こうした声をよく聞きます。

特に多いのは、ただ話しかけられるままに話を聴いてくれたり一緒に遊んでくれるだけで、心の負担が軽くなったというお話です。


一人の子どもが不登校になっても、兄弟仲良くしているのであれば変に影響を気にするのではなく、安心して見守ってください。

不登校で兄弟の仲が悪い時

元々兄弟仲が良くない場合は、一人の不登校が原因でさらに関係性が悪化する場合が多いです。


  • 私が不登校の時に、同じ中学に通っていた妹は、学校の先生や私の同学年の人に「お姉ちゃん元気?」と聞かれるのがとても嫌がり、そのあたりから仲が悪くなっていった
  • 学校好きの弟は、私の不登校が受け入れがたかったようで、小さなケンカを繰り返し、口もきかなくなった。でも、今も仲良くなってはいないけど、その時期を通してほどよい距離感をお互いにつかんだ
  • 自分をいじめていた子が妹に矛先をむけるようになり、「お姉ちゃんが学校にいかないからだ」と言われた

上記のようなことが起こる時、親としてはどちらの見方になることもできなくて悩みます。


そんな時は、学校に行っている子どもには兄弟が不登校で受けている苦労やがんばりを認めてあげること、家にいる子どもにはその状態でいるしかないつらさを認めてあげること、の二つが大切だと思います。


2人そろっている場では公平に接し、それぞれと二人きりになった時に、苦労やつらさを認めていることをきちんと伝えましょう。


それが、兄弟一人ひとりのありのままの姿を認めるという事だと思います。

最後に

不登校で兄弟がいる場合は、唯一同じ目線で話せる存在のため、良い関係ができる事もあれば、お互い分かり合えずにいざこざが生まれることもあります。実際は後者の場合の方が多く、お母さんはハラハラさせられます。


ただ、それも兄弟同士でお互いの適切な距離感をつかむための大事なプロセスです。


どちらのお子さんにもお母さんの愛情が伝わるように、特にそれぞれと二人きりになった時の接し方や話を大事にしてください。