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ゲーム依存は不登校を乗り越えるための通り道

「不登校の子どもがゲームに依存していて、どうすればよいかわからない。」 - 男の子の不登校生の親御さまのほとんどの方から、このような相談を受けます。


ただでさえ、子どもが四六時中ゲームばかりしている姿を見ると、親は心配やいらだちが募るものです。それが不登校なのに勉強もせずだらだらゲームばかりしている(ように見える)と、腹が立つお気持ちはよくわかります。


こういう時、子どもはどういう心理状況なのでしょうか。親としてどう対応していくべきなのでしょうか。

不登校の子どもは誰もがゲームに依存する

学校に行っていない罪悪感から逃れるため

夜更かし、ゲーム・ネット依存、昼夜逆転、暴言や暴力、手を洗うのがやめられない、話し合い依存・・・こうした行動は、すべて不登校の「二次症状」だと言われています。


子どもは不登校になると、「自分はダメ人間だ」という罪悪感や「自分はどうなるのか」という将来への不安に心を揺さぶられ、不安定になります。そうして崩れた心のバランスを安定させるために、このような行動にのめりこむのです。実際、ゆーくろっくで支援している不登校の男の子は、全員一度はネットかゲームに依存しています。

不安な気持ちを和らげたいため

ではなぜゲームをしている時の方が、不登校生の心は安定するのでしょうか。理由は、家族に何を言われるか、どう思われているのかが不安だったり、外の気配が気になったりして、家にいても落ち着いて過ごせないからです。


心理学の世界では、かつて狩猟をしていた人間の脳は狩りの刺激を覚えているので、擬似的な狩りができるゲームは、ストレス解消の効果がとても高いそうです。そして、現実の狩りと違ってゲームは次々と「狩り」の場面が出てくるので、嫌なことを忘れられるのだそうです。だから、子どもは不登校の罪悪感や葛藤から逃れるために、ゲームの世界に避難するのです。

とはいえ、不登校生はゲームに依存しないほうが好ましい

そうはいっても、ゲーム依存はおさまる方がよいと思います。ネット依存であれば、まだ色々な考え方に触れたり他者と関わることもあり、そこで不登校を克服するきっかけをつかむ場合も多いのですが、ゲーム依存は完全に自分の世界に閉じこもることになるので、自然な形でおさまっていくのが望ましいです。

不登校生のゲーム依存はどうしたらおさまるのか

絶対にゲーム依存を叱ってはいけない

本人としてはつらい現実から逃れるためにゲームをしているのに、その行動だけに焦点を当てられて、「わがままだ」とか「病気だ」などと言われると、本人はいたたまれない気持ちになるはずです。たとえ言われなかったとしても、相手がそう思っているだろうなと感じたら、傷ついてしまうでしょう。


まずは目に見える夜更かしという行動ではなく、その原因である本人のつらさのほうに焦点を当ててください。

不登校の現実を受け入れたとき、ゲーム依存は改善する

これまで説明したとおり、彼らは不登校による罪悪感や葛藤に伴うストレスから逃げるために、ゲーム依存という自分の内側に閉じこもる状態になります。よって、本人が自身の不登校を自分の生きざまとして認めることができると、ゲーム依存はおさまるのです。


ただ、それは簡単ではありません。


不登校の自分を認めるということは、常識的な人生を歩めていない自分を認めることです。定められた期間にしっかり学校に通い、部活動や課外活動を楽しみ、勉強に励んで、まっすぐに進学・就職するという「普通の常識的な人生」を捨てることです。常識や普通から外れることへの恐怖はとても大きいですし、まして不安定な思春期ならなおさらです。


でも、そうなってしまった自分を受け入れることができるのは、自分しかいません。

親にできるのは、家で安心して過ごせるようにすること

子どもは親の期待に応えたい、親に好かれたいと思うものなので、親が子どもの不登校を心から認めてあげられるようにならない限り、自分の不登校を自分で受け入れられるようにはなりません。親が不登校を解決しようとして、原因を追求したり、悩んだり、叱ってきたりすると、家にいるときの不安感や罪悪感はますます強くなるのです。


罪悪感や不安感が少しでも軽くなるように、「この子もつらいんだなあ・・・」と共感してあげること、「学校に行けないくらいであなたの価値は変わらない」と肯定してあげること、学校に行ってなくても興味のあることはどんどん応援してあげること。この三つを続けていくことが、ゲーム依存の克服と不登校の改善には必要です。

最後に

不登校二次症状への対応の最大の難しさは、時間がかかることです。


一日だけ相手の気持ちを受け止めて支えるだけなら、そんなに難しいことではありません。

でも、それを何週間も何か月も続けるのは、正直言ってとてもつらい作業です。


対応する側も疲労がたまりますし、本当に良くなるのかという不安も絶えずつきまといます。実際、我々の経験的には、子どもに変化が表れるのに平均して3か月ほどかかります。


だからこそ、夫婦や家族全体で取り組み、お母さんが一人で抱え込むことがないように注意してください。場合によっては、我々のようなカウンセリングサービスを利用するのもよいと思います。