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不登校の時の保健室登校・別室登校について

子どもが不登校の場合は心や体が疲れている場合が多いので、本当は家でゆっくり心身を休めたほうがよいのですが、必ずしも家にいさせてあげられるわけではありません。両親が共働きで日中子どもが一人になってしまう、家が親の仕事場になっているといったことがあり、不登校で家にいさせてあげるのが難しい時があります。

そんな時、保健室や別室への登校をうまく活用して不登校に対応できることがあります。学校側の協力を個別に相談する必要はありますが、保健室や別室の活かし方をご紹介します。

小学生低学年から中学年の場合

不登校の対応に保健室をうまく活用させてもらう

学校に行きたくないけど家では過ごせない時に、保健室や安心できる人と一緒にいられる別室で過ごすことができれば、学校へ行ける子どももいます。教室に入ると緊張したり不安定になるようでしたら、保健室で落ち着いている方が精神的な安定のために望ましいのです。

また、保健の先生が不登校に理解のある方だと、子どもにとってもお母さんにとっても心強いです。

不登校生の居場所に図書室はできれば避けたほうがよい

ただ、保健室を利用する子どもが多いなどの状況であれば、不登校の子どもが保健室にいられなくなることがあります。

その時に、不登校生が図書室に一人でいる場合がありますが、人気のない場所で過ごすのは「教室に入れない自分」を意識させられ続けてしまうのではないかと危惧しています。そうであれば、ますます自己否定してしまうのではないでしょうか。

別室登校で大事なことは、子どもが安心して落ち着いていられる場所をつくることです。そのためには、安心できる人との接触がある場所が望ましいでしょう。どこが安心して落ち着く場所か、まずは子どもに聞いてみてください。

思春期(小学生高学年、中学生、高校生)の場合

不登校生本人が希望するときはよいのですが、小学校の高学年、中学生、高校生といった思春期になると、「みんなと同じようにできなくなった自分」に失望したり、自己否定の感情が深まっていくので、だんだん保健室や別室にすら行けなくなることがあります。

学校の教室、保健室、別室、どこであったとしても本人がそこへ「行きたい」と言っていたら、行きやすいような工夫や配慮をして、応援してあげてください。ただし、その時に行けなくても周囲が慌てず、「今は無理することないよ」と受け流してあげてください。

多くの不登校生の支援をしているとわかるのですが、しんどい時にその一日を登校できたかどうかは、子どもの成長過程にとって重要な問題ではありません。それよりも、無理を重ねて「やっぱりだめだ」と自分を否定してしまう方が心配です。

結局、不登校の子どもにとって家が一番良いのであれば、安心していられるようにしてあげてください。

最後に

人にとって安心していられる場所とは、無条件に自分を受け入れてくれる人・空間・コミュニティなのだと私は思います。どんな時でも自分を信じてくれる、応援してくれる人がいれば、その時にはがんばれなくても将来の心の支えにきっとなるはずです。

人は、他人の存在を通して自分自身を認識します。人生の中で、無条件に自分を信じてくれた人がひとりでもいれば、自分を信じて苦しいことも乗り越えられるのです。不登校の子どもの人生において、親御さんがそういった存在になってほしいなと思います。